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東証大引け 日経平均、4日ぶり反落 914円安 過熱感、ソフトバンクG大幅安
国内株概況
2025年11月4日 火曜日 16:02
4日の東京株式市場で日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、終値は前週末比914.14円(1.74%)安の5万1497.20円だった。節目の5万2000円を割り込み、この日の安値で終えた。前週末までの3日間で2200円近く水準を切り上げて最高値圏にあったこともあり、相場の過熱感を意識した売りが出やすかった。午後の外国為替市場で円相場が1ドル=153円台と円高・ドル安方向に進んだのも重荷だった。日経平均は後場に下げ足を速めた。
日経平均は歴史的な上昇が続き、10月月間では7478円(16.64%)高と、月間の上げ幅としては過去最大となった。市場では「年金基金など機関投資家からは含み益のある株式を売却して利益を出すため、持ち高調整の売りが膨らみやすかった」(外資系証券トレーダー)との声が聞かれた。日本時間4日の取引で米株価指数先物が軟調だったのも相場を下押しした。
午前に相場の上昇を見込んで買い持ち高を積み増していた海外短期筋は午後に損失覚悟の売りを出していたとみられ、短期筋の売りを巻き込む形で日経平均は下げ幅を広げた。とくに足元の株高をけん引してきたハイテク株の一角の下げが目立ち、ソフトバンクグループ(SBG)やアドテスト、スクリンなどが売られた。
日経平均は午前の取引では上昇に転じる場面もあった。2025年4〜9月期の決算発表が本格化し、材料の出た個別銘柄を物色する動きが旺盛で、東エレクやファナック株の上昇が相場を支えた。人工知能(AI)向け半導体の需要増加が追い風になった東エレクは26年3月期の純利益予想を引き上げた。ファナックは26年3月期の純利益が一転して増益になると発表。市場予想も上回り、好感された。
東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反落した。終値は21.69ポイント(0.65%)安の3310.14だった。JPXプライム150指数は4営業日ぶりに反落し、16.71ポイント(1.14%)安の1453.04で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で8兆7044億円、売買高は30億5738万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は716。値上がりは852、横ばいは47だった。
ファストリやリクルートが安い。商船三井や三菱商が下落した。ソシオネクスやフジクラが売られた。一方、レーザーテクや住友電が高い。アステラスや住友ファーマが上昇した。SMCやホンダが買われた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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