ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

純金上場信託(現物国内保管型)【1540】の掲示板 2024/10/23〜2024/11/03

2013年から2019年にかけて金価格がほぼ横ばいだったのは、様々な要因が複雑に絡み合っていたため、一概に特定の理由に帰結することは難しいです。しかし、主な要因としては以下のようなものが考えられます。

1. 世界経済の回復と金融緩和の縮小:

2013年以降、世界経済はリーマンショック後の低迷から徐々に回復基調に入り、主要国の株価指数も上昇しました。これにより、投資家心理が改善し、リスクの高い資産への投資意欲が高まったため、相対的に安全資産とされる金への需要が減少したと考えられます。
各国の中央銀行は、経済回復を後押しするために実施していた金融緩和策を徐々に縮小させ始めました。金利上昇の期待が高まり、金のような金利が付かない資産の魅力が相対的に低下したことも、金価格の上昇を抑制する要因となったと考えられます。
2. 地政学リスクの低下:

2013年から2019年にかけて、大規模な国際紛争や金融危機といった、世界的な不安を引き起こすような地政学リスクは比較的低い状態が続きました。金は伝統的に、経済や政治の不安定な状況下で、安全資産としての需要が高まる傾向にあります。しかし、この期間はそうした状況がなかったため、金への需要が伸び悩んだと考えられます。
3. ドル高:

米ドルが他の主要通貨に対して強含みとなったことも、金価格の上昇を抑制する要因の一つとして挙げられます。金は一般的に米ドルで取引されるため、ドル高になると金を購入するのにより多くの通貨が必要となり、実質的な金価格が上昇するため、金への需要が減る傾向があります。
4. 金の供給量の増加:

金鉱山からの産出量が増加したことも、金価格の上昇を抑制する要因の一つと考えられます。供給量が増加すると、供給過多となり、価格が下落する圧力が高まります。
5. 投資家の関心の変化:

ビットコインなどの仮想通貨の登場は、投資家の関心を金から他の資産へと分散させる要因となった可能性も考えられます。仮想通貨は、金と同様にデジタルな資産であり、希少性や匿名性といった特徴を共有しています。
これらの要因に加えて、技術革新や新たな投資商品の開発など、様々な要素が複雑に絡み合い、金価格の動きに影響を与えていると考えられます。