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中外鉱業(株)【1491】の掲示板 2020/09/09〜2020/09/14

原油先物5%下落 世界の需要不安が再燃

2020年9月9日 19:12

 

   

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原油価格が大幅に下落し、6月下旬以来の安値に落ち込んだ。東京商品取引所の先物価格は9日の清算値(期先)が1キロリットル2万7030円と前日比1670円(5.8%)下がった。欧米やインドなど世界の消費国で新型コロナウイルスの感染が収まらず、需要の不透明感が改めて意識された。



ニューヨーク先物の8日終値(期近)は1バレル36.76ドル。前週末から3ドルほど下がり、約3カ月ぶりの安値となった。米国の株安で金融市場のリスク回避姿勢が強まり、景気悪化による需要回復の遅れが警戒された。

米国では夏場のドライブシーズンが終了、ハリケーン被害に見舞われた製油所の稼働も停滞し、原油の精製処理が鈍っている。追加経済対策を巡る米議会の与野党協議も長引き、景気回復への期待が後退。原油を買い持ちしていた投機筋が持ち高調整の売りに動いた。

米バンク・オブ・アメリカは9月のリポートで「世界の石油需要がコロナ前の水準に戻すには3年かかる」との見通しを示した。サウジアラビアは10月積みの原油輸出に適用する調整金を市場の想定以上に引き下げ、需要の伸び悩みを投資家に印象づけた。

8月からは石油輸出国機構(OPEC)などの減産縮小で原油生産が上向いており、需給が緩みやすい環境にある。

エレメンツキャピタルの林田貴士代表は「当面は株式相場に連動しやすい地合いが続きそう。米国の追加財政出動などで株価を下支えできるかがカギになる」と話す。