岡三オンラインは岡三証券株式会社のネット証券サービス
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岡三オンラインは岡三証券株式会社の事業部門のひとつで、ネット証券サービスを提供しています。もともとは岡三オンライン証券という名称で岡三証券とは別に経営を行っていましたが、2022年1月1日付で経営統合しました。
経営統合後もサービス内容に大きな変更はありません。岡三証券は対面証券として、フェイス・トゥ・フェイスを基本に、営業担当が顧客フォローを行っています。一人ひとりのライフスタイルに合わせて提案を行うコンサルティングサービスを取り入れており、わからないことがあればすぐに相談できる環境が整っているでしょう。
一方で、岡三オンラインはネット証券であるため、営業担当はつきません。取引を行う際は自分で注文を出す必要があるため、その分手数料が安くなっています。また、営業担当から経済状況や金融商品について教えてもらえるわけではないので、自分から情報を取り学ぶことが大切です。
岡三オンラインに「やばい」というクチコミがある理由とは?
「岡三オンラインはやばい」というクチコミにはっきりとした根拠はありません。ここでは、悪い評判がどのような理由から生まれているのか解説します。岡三オンラインのデメリットにもなるため、チェックしておきましょう。
単元未満株の手数料が高い
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岡三オンラインは単元未満株の手数料が高いといわれています。単元未満株とは、10株・50株のように100株に満たない数量の株式のことです。日本では2018年10月1日に株式の売買単位が100株に統一されましたが、実際には1株から買える証券会社も存在します。
岡三オンラインでも単元未満株の売買は可能です。しかし、他社ネット証券と比較すると売買手数料が高い傾向があります。岡三オンラインの手数料は、1注文の約定代金が2万円までの手数料は220円(税込)、3万円までは330円(税込)、10万円までは660円(税込)、以降10万円増加ごとに660円(税込)ずつ増加。
一方、大手ネット証券の単元未満株の手数料は、SBI証券の「S株」が売買手数料0円、楽天証券の「かぶミニ®」も売買手数料0円です。auカブコム証券の「プチ株」は、約定代金の0.55%(税込)で最低手数料が52円(税込)。マネックス証券の「ワン株」は、買付手数料は0円ですが売却手数料は約定代金の0.55%(税込)で、最低手数料は52円(税込)です。
岡三オンラインより手数料が安い大手ネット証券も多いので、単元未満株の売買は他社証券を検討したほうがいいでしょう。
取扱う投資信託の数が少ない
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大手ネット証券と比較すると、岡三オンラインで取扱う投資信託の数は圧倒的に少ないラインアップです。投資信託はNISA口座でも購入できる商品であるため、多くの投資家が資産形成のひとつとして検討する重要な金融商品といえるでしょう。取扱本数が多いほど、顧客のニーズに合う商品を見つけやすくなります。
2024年1月現在、岡三オンラインで取扱っている投資信託は640本。同月現在、大手ネット証券の投資信託本数は、SBI証券で2,577本、楽天証券で2,564本、auカブコム証券で1,743件、マネックス証券で1,748件です。いずれの証券会社も、岡三オンラインの投資信託本数より圧倒的に多く取扱っていることがわかります。比較すると、岡三オンラインの取扱本数では物足りなく感じてしまうかもしれません。
インターネット取引が2種類あってわかりづらい
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岡三証券には、インターネットで取引できるシステムがオムニネットと岡三オンラインの2種類あるため、わかりづらいという声もあります。
オムニネットは、対面営業の岡三証券に口座を持っている人が利用できるインターネット取引システム。通常は口座が開設されている店舗に電話で注文を出しますが、オムニネットはインターネット上で自分で注文を出せます。
一方、岡三オンラインはネット証券であるため、そもそも営業担当がつきません。電話で注文をお願いする先がないので、おのずと自分で注文を出すことになります。
岡三証券と岡三オンラインは経営統合していますが、証券会社としては別の会社であるため、システムはまったく別であることを覚えておきましょう。
インターネット上で外国株式の売買ができない
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岡三オンラインは、インターネット上で外国株式の売買ができないのもデメリットのひとつです。中国株式の取扱いはありますが、注文はコールセンターを通した売却のみ。買付はコールセンターを通しても注文できないので気をつけてください。
日本株以外にも、米国株式や中国株式には有名な企業の株式が多数存在しており、日常からよく関わっている企業も多くあります。身近な外国企業の株式に投資したい場合は、他社ネット証券を利用しましょう。
岡三オンラインの強み
岡三オンラインにはネット証券ならではのメリットや、岡三証券グループが持つ強みもあります。それぞれ詳しく解説するので、利用時の参考にしてみてください。
時間をかけずスムーズに発注できる
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岡三オンラインはネットからの注文になるため、時間をかけずスムーズに発注が可能です。対面営業での注文は、営業店舗に電話をかけて担当者に繋いでもらう必要があります。その間にも時間が過ぎてしまい、株価が変動してしまうことも。動きが激しい銘柄もあるため、希望する株価で買付できず逃してしまう可能性もあるでしょう。
岡三オンラインであれば、自分が今だと感じるタイミングですぐに発注できます。ネット注文に不安がある人でも、取引ツールは23種類あるためニーズに合わせて使い分けが可能です。用途やキーワードで絞り込み、自分にぴったりのツールを検索しましょう。
「岡三ネットトレーダーシリーズ」は、プロディーラーの意見や顧客アンケートの結果を反映しています。優れた操作性と豊富な情報量で、多くの利用者から評価の高いツールです。「岡三ネットトレーダーWEB2」は、岡三ネットトレーダーシリーズよりシンプルな操作性で、使いやすさを追及。直感的に取引でき情報量も豊富にあるため、充実したツールとなっています。
初心者が利用しやすいツールには初心者マークがついているので、参考にしながら利用してみてください。
対面より安い手数料で利用できる
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岡三オンラインは、対面営業の岡三証券より安い手数料で利用できます。岡三オンラインの手数料には定額プランとワンショットがあり、定額プランでは1日100万円まで手数料無料で利用可能です。
一方の岡三証券は、100万円以下で1.265%の手数料がかかります。たとえば90万円の買付約定金額の場合、11,385円の手数料も追加で支払わなければなりません。岡三オンラインであれば手数料分は無料となるため、お得感があるでしょう。
インターネット取引は、自分で経済状況や金融商品情報をリサーチして、取引まで営業員を通さず自分で発注。会社側としては対面営業よりも人件費を削減できるので、その分手数料を安くできます。
コンタクトセンターのフォローがある
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岡三オンラインには営業担当がつきませんが、わからないことがあればコンタクトセンターがフォローしてくれます。コンタクトセンターは、口座開設申込み手続きの段階からサポートしてくれるので、インターネット取引の操作などに不安を感じている人にもおすすめ。
受付時間は平日の8時〜17時(年末年始および祝日を除く)です。フリーコール0120-146-890、携帯からは 03-6386-4473にかけてみてください。メールでの問い合わせも可能なので、公式サイトの「メールによるお問い合わせはこちら」もしくは「info@okasan-online.co.jp」へ送りましょう。
ただし、質問内容には注意が必要です。コンタクトセンターは、売買などに関する相談や商品の勧誘などは行っていません。「操作方法がわからない」「エラーが出てしまった」「パスワードロックの解除をしてほしい」など、システムに関する内容の問い合わせに対応していることを覚えておきましょう。
最新のニュースやレポートが充実している
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岡三オンラインには投資情報のページが用意されており、最新のニュースや専門家が書いたレポートを無料で閲覧できます。どのようなテーマが話題になっているのか、いち早く確認できるでしょう。
情報の内容については岡三オンライン独自のものだけでなく、岡三証券のリサーチ部門の情報まで無料で閲覧可能。幅広い視点からの投資情報を参考にできるので、より知識が深まります。
投資情報のページはカテゴリーで区別されているため、知りたい情報を見つけやすいのも特徴です。個別銘柄や市場市況、カレンダー、テクニカルランキング、動画というカテゴリー分けから、気になるところの情報を確認してみてください。
そのほか、無料セミナーやメールマガジンもあります。セミナーでは、岡三オンラインの専門家だけでなく、著名な専門家や投資家の話を聞ける機会もあるのでチェックしておきましょう。メールマガジンは日々の最新情報を月曜日〜土曜日まで届けてくれるので、自分で何を調べたらよいのかわからない人にもおすすめです。
母体は老舗証券会社で信頼と実績がある
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母体の岡三証券は知名度が高く、老舗の準大手証券会社です。長年培ってきた実績があるため、利用者にとっても信頼感があるでしょう。
老舗証券会社と聞くと、昔のやり方や考え方が根強いのではと感じる人もいるかもしれませんが、岡三証券では時代のニーズに合わせた環境を整えています。インターネットの取引ツールやアプリに力を入れており、若者層も投資を始めやすい環境です。
一方で、取引ツールによっては文字やアイコンを大きく表示し、高齢者でも見やすい工夫もされています。年齢や経験値、トレードスタイルなど、さまざまなニーズに合わせて取引ツールを選べるため、自分らしいやり方で投資できるでしょう。
岡三オンラインが向いている人とは?
岡三オンラインは、少額取引やIPOに興味のある人におすすめの証券会社です。以下で詳しく解説するので、気になる人はぜひチェックしてみてください。
少額取引を行いたい人
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岡三オンラインは少額取引を行いたい人におすすめです。株式取引は定額プランとワンショットの2種類があり、定額プランを選択すると1日100万円の約定金額まで、手数料無料で利用できます。ワンショットは1注文ごとに手数料がかかるプラン。約定金額の区分ごとに手数料が変わります。
特に定額プランは、1日の取引数が多いデイトレードを行いたい人にもおすすめ。1日の約定代金の合計が100万円に収まれば手数料がかからないので、お得に取引できるでしょう。
また、岡三オンラインでは投資信託も100円から購入が可能です。証券会社によっては最低購入単価が10,000円や10,000口の会社もあります。岡三オンラインであれば、どんな値動きなのか体験してみたいという人でも気軽に購入できるでしょう。
さらに、岡三オンラインの投資信託は購入時手数料無料で買付できます。一括購入・積立買付にかかわらず、どちらでも無料です。ただし、ETFなどの上場投資信託は対象外となるので注意してください。
多くのIPOに申込みたい人
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岡三オンラインでは、IPOの申込み時に事前の入金が不要なので、多く申込みたい人に向いているといえるでしょう。多くのネット証券では、IPOの申込み時点で入金が必要であるため、当選確率をあげるためにたくさん申込むことが難しくなります。岡三オンラインであれば気軽に申込めるので、当選のチャンスを広げられるでしょう。
なお、証券会社によっては取引の多い人が当選しやすいところもありますが、岡三オンラインは公平なランダム抽選。さらに、誰かに多く配分されるわけではなく、原則1人1単元の配分であるため、多くの人に当選チャンスがあるのも魅力です。
充実した取引ツールを利用したい人
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岡三オンラインの取引ツールは、内容が充実していて使いやすいと好評です。株式の取引ツールだけを見ても、初心者向けの「岡三かんたん発注」や上級者でも満足できる「岡三ネットトレーダーシリーズ」などスキルに応じて使い分けられます。外出先でも取引したい人には「岡三カブスマホ」が便利。スマートフォンからの発注や情報確認が簡単にできます。
「岡三ネットトレーダーシリーズ」は、プロディーラーの意見や顧客アンケートを用いた豊富な情報量と、操作性の高さが魅力。「岡三ネットトレーダーWEB2」は、「岡三ネットトレーダーシリーズ」よりも直感的に使えるシンプルなツールで、使いやすい点がメリットです。
株式以外にも、投資信託の注文ツールやFX専用ツールなど種類が豊富。用途やキーワードで絞り込めるので、検索も簡単です。初心者が利用しやすいツールには、初心者マークがついていてわかりやすくなっています。それぞれの特徴をよく確認し、自分に合う取引ツールを選びましょう。
豊富な投資情報を取り入れたい人
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岡三オンラインは豊富な投資情報を取り入れたい人におすすめ。老舗証券会社である岡三証券のネット証券であるため、さまざまな経験とノウハウをもとに充実した投資情報を提供しています。岡三オンライン独自の情報以外にも、岡三証券のリサーチ部門の情報が無料で閲覧できるため、満足度が高いでしょう。最新のニュースもリアルタイムで届けており、個別銘柄の情報も随時更新しているため、初心者から上級者まで幅広く利用できます。
また、セミナーやメールマガジンも利用者から好評です。セミナーでは、岡三オンラインの専門家・著名な専門家や投資家などから、リアルな話を聞くことができます。初心者向けのセミナーもあるので、投資に不安がある人にもおすすめです。また、メールマガジンに登録しておけば、日々の最新情報を月曜日〜土曜日まで届けてもらえるので、情報の取りこぼしを防げるでしょう。
岡三オンラインの基本情報はこちらをチェック
以下のページでは、岡三オンラインの各種手数料や取扱商品など、さまざまな情報を確認できます。利用者のクチコミも紹介しているので、リアルな声を確認したい人は参考にしてみてください。
岡三オンライン以外も検討したいなら人気ランキングをチェック
取扱う投資信託の本数や外国株式の売買など、岡三オンラインのデメリットをカバーしたい人はほかの証券会社も検討してみましょう。証券会社は数多く存在しているため、自分に合うニーズに絞って探すことが重要です。